【大分市 顎が痛い】大分 顎関節症・痛みは顎関節周囲の筋肉痛
2010/02/23
顎関節症は顎関節と顎関節を動かす周辺の筋肉(頭部筋群)から、顎関節痛、顎関節運動障害、顎関節雑音(クリック音)を起こす非炎症性の慢性の疾患です。
その原因は顎関節の関節に異常がある場合と、明らかな異常が見られない場合があります。
比較的若い人に多く、女性が男性の2倍以上の頻度で起こります。また、顎関節の咬合異常が発症の大きな要素となり、ストレス、外傷、患者の精神的な状態も発症に影響します。
痛みは会話や咀嚼時に増強しますが、それ以外の場合にも持続することが多いです。痛みは始めは顎関節部だけであったものが、頬部、側頭部、後頭部、側頚部などに範囲が広がることが多く(頭痛や顔面痛に感じます)、これは痛みが顎関節周辺の筋肉のこりと痛みへと段々拡大したからで、顎関節症が筋・筋膜性疼痛症候群(MPSといいます、トピックスで既述)のひとつの症状に加えられている理由です。さらに慢性化が進むと、全身に痛みがきたり、不眠、抑うつ、吐き気などの症状をきたすことも稀ではありません。
治療は歯科口腔外科でスプリント(マウスペース)を装着してもらうことが第一とされていますが、それでも痛みが持続する場合は少なくありません。
ペインクリニック治療ですが、顎関節症は前述のごとく、顎関節自体の痛みもありますが、それより顎関節周囲の筋肉群の痛みのほうが主である場合が多いのです。そのような患者さんには、痛い筋肉部位へのトリガ-ポイント注射(トピックスに詳しく述べています)が有効な場合が相当あります。トリガーポイント注射の効果が少ない場合は星状神経節ブロック(トピックスに既述)などを行うこともあります。また消炎鎮痛薬(トピックスに既述)や、患者さんの精神、ストレス状態に合わせた睡眠薬、抗不安薬、抗うつ薬などの少量投与を行う場合もあります。また、顎関節ブロックは関節の隙間がきわめて狭いため、造影剤を使用して慎重に行うべきですがなかなか困難な場合も多いです。
顎関節症の痛みは、痛みがわりと短期でとれる方とある程度の期間がかかる方に別れます。それらを理解していただき、治療を行うことです。
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