【大分市・腰・ヘルニア】大分 椎間板ヘルニア ブロック注射による治療
2020/07/23
腰椎椎間板ヘルニアの診断と治療について
腰椎や仙骨の椎骨と椎骨の間でクッションのような役割をするのが腰部椎間板です。その椎間板の膜に裂け目が入り、中の髄核が飛び出して脊髄神経や脊髄神経の枝で下肢へ通じる神経根を圧迫して、腰痛や坐骨神経痛、大腿神経痛(腰椎の2~4番目のヘルニアは大腿神経痛、4番目以下のヘルニアは座骨神経痛)を引き起こすのが腰椎椎間板ヘルニアです。腰椎椎間板ヘルニアは水分が多く髄核内圧が高い若年から壮年に発症しやすく、高齢者では少なくなる傾向があります。痛みは多くはまず腰痛から起こり、次第に下肢の痛みやしびれが出てくることが多いです。X線ではヘルニアの確定診断はむづかしく、MRIでヘルニアが飛び出て神経を圧迫している像で判明します。また臨床症状や簡単な神経反射テストでもほぼ診断できます。
治療法ですが、以前は痛みが取れない場合は比較的早期に手術でヘルニアを摘出することが多かったのですが、手術しても再度椎間板ヘルニアが起こる場合が結構多いことや、近年MRIの進歩で、ヘルニアが段々小さくなることがわかってきて、近年は手術は相当少なくなっています。ただし多くの場合、発症後ある程度の期間、腰~下肢にかけて痛み(主に座骨神経痛)が続き、またそれは消炎鎮痛薬がほとんど効かない場合も多く、腰部牽引などのリハビリも効果がほとんどない場合が多いです。
そのような場合に、腰部硬膜外ブロックが痛みをとる有効な治療法となり得ます。ただその場合に重要なことは、同じ腰部硬膜外ブロックでも医療施設によりやり方が違い、効果も全く異なるということです。当院ではブロックに使用する局所麻酔薬を作用時間の長いアナペインという薬剤を使用しており、それまで使用していた一般的な薬剤より効果が強くなりました。ヘルニアに対するブロックの有効率は施設により異なりますが一般的には50~80%とされています。
また内服薬としては通常のロキソニン、ボルタレンなどは効果が少なく、神経痛に効果のあるリリカや弱オピオイド系のトラムセット配合錠やトラマドール錠の方が効果がある場合が多いです。特に硬膜外ブロックを定期的に行いながらこれらの内服を行うと効果が大きく、仕事をつづけながらの治療が以前に比べかなり容易になりました。
この腰部硬膜外ブロックと新しい鎮痛薬の併用治療で、大部分の椎間板ヘルニアの患者さんで仕事を続けながら治療が可能になったといえます。
腰椎や仙骨の椎骨と椎骨の間でクッションのような役割をするのが腰部椎間板です。その椎間板の膜に裂け目が入り、中の髄核が飛び出して脊髄神経や脊髄神経の枝で下肢へ通じる神経根を圧迫して、腰痛や坐骨神経痛、大腿神経痛(腰椎の2~4番目のヘルニアは大腿神経痛、4番目以下のヘルニアは座骨神経痛)を引き起こすのが腰椎椎間板ヘルニアです。腰椎椎間板ヘルニアは水分が多く髄核内圧が高い若年から壮年に発症しやすく、高齢者では少なくなる傾向があります。痛みは多くはまず腰痛から起こり、次第に下肢の痛みやしびれが出てくることが多いです。X線ではヘルニアの確定診断はむづかしく、MRIでヘルニアが飛び出て神経を圧迫している像で判明します。また臨床症状や簡単な神経反射テストでもほぼ診断できます。
治療法ですが、以前は痛みが取れない場合は比較的早期に手術でヘルニアを摘出することが多かったのですが、手術しても再度椎間板ヘルニアが起こる場合が結構多いことや、近年MRIの進歩で、ヘルニアが段々小さくなることがわかってきて、近年は手術は相当少なくなっています。ただし多くの場合、発症後ある程度の期間、腰~下肢にかけて痛み(主に座骨神経痛)が続き、またそれは消炎鎮痛薬がほとんど効かない場合も多く、腰部牽引などのリハビリも効果がほとんどない場合が多いです。
そのような場合に、腰部硬膜外ブロックが痛みをとる有効な治療法となり得ます。ただその場合に重要なことは、同じ腰部硬膜外ブロックでも医療施設によりやり方が違い、効果も全く異なるということです。当院ではブロックに使用する局所麻酔薬を作用時間の長いアナペインという薬剤を使用しており、それまで使用していた一般的な薬剤より効果が強くなりました。ヘルニアに対するブロックの有効率は施設により異なりますが一般的には50~80%とされています。
また内服薬としては通常のロキソニン、ボルタレンなどは効果が少なく、神経痛に効果のあるリリカや弱オピオイド系のトラムセット配合錠やトラマドール錠の方が効果がある場合が多いです。特に硬膜外ブロックを定期的に行いながらこれらの内服を行うと効果が大きく、仕事をつづけながらの治療が以前に比べかなり容易になりました。
この腰部硬膜外ブロックと新しい鎮痛薬の併用治療で、大部分の椎間板ヘルニアの患者さんで仕事を続けながら治療が可能になったといえます。
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