【大分市・五十肩】大分 五十肩(肩関節周囲炎)早期治療の重要性
2020/05/21
俗に言う五十肩(あるいは四十肩)は特に誘因もなく、40~50歳代を中心に、突然または徐々に肩関節の痛みと動きの制限(ひどくなると肩関節が拘縮して動かせなくなりそれを凍結肩と呼びます)を起こします。その病因は肩関節の周囲で年齢的な変化により、肩峰下滑液包の炎症、上腕二等筋の腱鞘炎、肩関節の炎症などが起こるためとされています。
症状は肩関節周辺の痛み(特に夜間痛めた肩を下にすると痛みで目が覚める。痛みのため肩から腕が挙げられない、背中側へ腕をまわせない)などの症状です。これらは時間がたてばたつほど肩関節を動かせなくなる、つまり凍結肩がひどくなることも多く、注意が必要です。
治療は整形外科の教科書を見ると、まず保存療法をおこなうことが記載されています。凍結肩になるのを防ぐために運動療法を行います。肩周囲の筋肉が拘縮して完全な凍結肩になると肩関節の動きを元にもどすことは難しいとされているからです。しかし、肩を動かすと痛いのに運動療法はつらいものだし、第一、痛くてできない場合がほとんどです。この保存療法の考えの根底にあるのが、五十肩は数か月で自然に治ることが多いとされているからです。しかし、もしそのとおりに自然に治らなかった場合は凍結肩となり、運が悪いと一生、脳梗塞後の患者さんによく見られるような肩関節が固まってしまうことも考えられます。
積極的な治療法としては、肩峰下滑液包へのヒアルロン酸の注射がよく効く場合が多いです。症状が出て早ければ早いほどヒアルロン酸注射の効果は大きいようです。
また併せて、ペインクリニックでは肩甲上神経ブロックを行ないます。肩甲上神経ブロックは肩の痛みをとり、ブロックが効いている間、肩の痛みが大幅に軽減しますのでその間の運動療法の補助(凍結肩防止)に役立ちますし、また何回か行うことによって肩の痛み自体も軽減する効果があります。また、痛みが頚椎症性神経根症による肩の痛み(神経痛)か肩関節自体の痛みかの鑑別にも役立ちます(頚椎症性神経根症では肩甲上神経ブロックを行っても痛みはまず軽くなりません)
あくまで私の考えですが、五十肩は症状が出たら、早急に上記した積極的治療を行うことが、肩の痛みをとり、肩関節の可動制限をふせぎ、早期の治癒しいては凍結肩を防止するベストな治療法と考えています。
同じような肩の痛みに、肩関節の腱板に石灰質が沈着して強い痛みと可動制限を起こす石灰沈着性腱板炎という疾患がありますが、これも重症だと石灰質の穿刺吸引が必要な場合がありますが、通常は局所麻酔薬とステロイドの肩関節注射で治ることも多いです。
症状は肩関節周辺の痛み(特に夜間痛めた肩を下にすると痛みで目が覚める。痛みのため肩から腕が挙げられない、背中側へ腕をまわせない)などの症状です。これらは時間がたてばたつほど肩関節を動かせなくなる、つまり凍結肩がひどくなることも多く、注意が必要です。
治療は整形外科の教科書を見ると、まず保存療法をおこなうことが記載されています。凍結肩になるのを防ぐために運動療法を行います。肩周囲の筋肉が拘縮して完全な凍結肩になると肩関節の動きを元にもどすことは難しいとされているからです。しかし、肩を動かすと痛いのに運動療法はつらいものだし、第一、痛くてできない場合がほとんどです。この保存療法の考えの根底にあるのが、五十肩は数か月で自然に治ることが多いとされているからです。しかし、もしそのとおりに自然に治らなかった場合は凍結肩となり、運が悪いと一生、脳梗塞後の患者さんによく見られるような肩関節が固まってしまうことも考えられます。
積極的な治療法としては、肩峰下滑液包へのヒアルロン酸の注射がよく効く場合が多いです。症状が出て早ければ早いほどヒアルロン酸注射の効果は大きいようです。
また併せて、ペインクリニックでは肩甲上神経ブロックを行ないます。肩甲上神経ブロックは肩の痛みをとり、ブロックが効いている間、肩の痛みが大幅に軽減しますのでその間の運動療法の補助(凍結肩防止)に役立ちますし、また何回か行うことによって肩の痛み自体も軽減する効果があります。また、痛みが頚椎症性神経根症による肩の痛み(神経痛)か肩関節自体の痛みかの鑑別にも役立ちます(頚椎症性神経根症では肩甲上神経ブロックを行っても痛みはまず軽くなりません)
あくまで私の考えですが、五十肩は症状が出たら、早急に上記した積極的治療を行うことが、肩の痛みをとり、肩関節の可動制限をふせぎ、早期の治癒しいては凍結肩を防止するベストな治療法と考えています。
同じような肩の痛みに、肩関節の腱板に石灰質が沈着して強い痛みと可動制限を起こす石灰沈着性腱板炎という疾患がありますが、これも重症だと石灰質の穿刺吸引が必要な場合がありますが、通常は局所麻酔薬とステロイドの肩関節注射で治ることも多いです。
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