【大分市・肩こり 頭痛】大分 緊張型頭痛(筋収縮性頭痛)頭痛 首 眼の奥の痛み
2010/07/07
首、肩のこりと痛み、それに伴う締め付けられるような頭痛(これらは緊張型、あるいは筋収縮性頭痛と呼ばれます)で苦しんでおられる方は非常に多く、それは筋・筋膜性疼痛症候群と呼ばれる体中あちこちの筋肉の異常なこりから生じる筋肉痛の症状で、その一番多く生じる部位、すなわち首、肩に生じた症状といえます。
筋・筋膜性疼痛症候群(Myofascial pain syndrome,MPS)とは、頭、首、肩などの筋肉に緊張が生じて、それにより痛みとコリを生じる疾患です。MPSは一般にはあまり知られていない病名ですが、首、肩のこりと痛み(カルテ病名では頚肩腕症候群、肩甲肋骨症候群などと呼ばれています)とそれに伴う緊張型(筋収縮性)頭痛のことです。
MPSは、何らかの原因により(過去にむち打ち症など首のけがを経験した人。また筋、筋膜への過度の負荷がかかる場合、たとえば肩、首の筋肉の少ないなで肩の首のスマートな女性や後述するストレートネックの人)筋肉に過度の緊張が生じて、筋肉内の血流低下を起こし、そこに痛みの物質(ブラディキニン等)が蓄積して痛みとコリを生じます。特にストレートネックはレントゲン側面像でみると正常は頚椎は前方に30度くらいに湾曲して頭の重みを真下から支えているのですが、それが頚椎が竹のようにまっすぐな形状をして、頭の重みを斜め後ろから支えそれにより肩や首の筋肉に過剰な負担がかかっている状態で、MPSの原因として非常に多いです。
MPSの多くは肩や首を触っただけで筋肉の硬さを感じ、また索状硬結とよばれる筋肉の塊(しこり)を触れます。さらに硬い筋肉の部分に圧痛点が存在し、ここをトリガーポイント(引き金の意味です)と呼び、痛みの中心点です。索状硬結部のトリガーポイントを圧迫して強い痛みを感じればMPSと考えて間違いないでしょう。
緊張型(筋収縮性)頭痛は頭全体が締め付けられるような痛みで、ひどくなると、眼の奥の痛みや疲れ、こめかみの痛みを生じることも多いです。また痛みだけでなく、睡眠障害、抑うつ症状、耳鳴り、吐き気などを引き起こすことも稀ではありません。
MPSの治療は局所麻酔薬やネオビタカインを使用したトリガーポイント注射(痛点ブロックとも言い、圧痛点の筋膜上に薬液を注入します。トピックスに詳しく既述)が第一に選択する非常に有効な治療法です。トリガーポイント注射の効果があまりない場合も稀にみられますが、そのような場合には筋肉のこりを取る効果の強い肩甲背神経ブロック、また星状神経節ブロックは局所筋肉の血流が増加して、強い効果が得られる場合がよくあります。また頭痛や首の痛みが強い場合の内服薬としては胃、腎臓などの臓器を障害しないアセトアミノフェン(小児の解熱薬ですが、それより多めに服用します)がよいと思います(アメリカでは鎮痛薬の85%はアセトアミノフェンです)。
« 【大分市】大分・線維筋痛症 全身の痛み 日本に200万人の患者さんがいます | 【大分市・頭痛専門外来】 大分 緊張型頭痛 片頭痛 群発頭痛 後頭神経痛 »
記事一覧
- 5月21日(火曜)は午前10時30分より診療開始 [2023/11/07]
- 【大分市・帯状疱疹】大分 帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛 頑固な痛み [2020/09/26]
- 【大分市・腰・ヘルニア】大分 椎間板ヘルニア ブロック注射による治療 [2020/07/23]
- 【大分市・腰痛】 大分 急性腰痛 慢性腰痛 腰椎症 硬膜外ブロック注射の効果 [2020/06/22]
- 【大分市・五十肩】大分 五十肩(肩関節周囲炎)早期治療の重要性 [2020/05/21]
コメント