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トピックス一覧 (その他の痛みについては「痛みの相談と治療」をクリック)

【大分市】大分・肋間神経痛 わき腹~みぞおちの痛み 原因と治療法

2010/03/19 記事

肋間神経痛は比較的よく見られる痛みです。肋骨は胸椎(12個あります)に左右ひとつずつ付着して、胸郭を形成し、心臓、肺、肝臓を守り、呼吸をするのに重要な役割をになっています。その肋骨ひとつひとつの裏側(内側)の下縁に肋間神経が肋骨にそって肋間動静脈と束になって分布し、何らかの原因でその神経が刺激を受けた場合に肋間神経痛を生じます。したがって肋間神経痛は背中から胸の真ん中、みぞおちまで、体の半周をまわってどの部分でも痛みを感じます。体動、深呼吸、せき、など肋骨が大きく動くときに痛みが強くなりやすいことが特徴です。そのため、寝返りができない、普通の呼吸ができず小さな呼吸を行うため息苦しい感じがする、みぞおちの痛みを心臓が悪いのではないか、胃が痛いなどと考える患者さんが多くみられます。原因は多くが肋骨の付着部の胸椎の病変や炎症で起こります。 肋間神経痛をおこす原因疾患としては、胸椎椎間板ヘル...

【大分市・肩こり】大分・肩こり 頭痛 トリガーポイント注より効果ある肩甲背神経ブロック

2010/03/11 記事

肩こり、首、肩の痛みとそれに伴う緊張型頭痛(筋・筋膜性疼痛症候群、トピックスに詳述)に苦しんでいる方は非常に多いですが、これらの痛みとこりに有効なブロック注射に肩甲背神経ブロックがあります。このブロックはほとんどのペインクリニックであまり行われていません。このブロックの適応は、まず、前述した筋・筋膜性疼痛症候群(肩、首、頭まわりの筋肉のこりと痛みの病気の総称で、非常に多いです。そのうち頚部、肩甲部、肩のこりと痛みは頸肩腕症候群と呼ばれ、頭部の痛みは緊張型頭痛と呼ばれています)。さらに頸椎症、むち打ち、などです。肩甲背神経は脊髄の第5頚神経から出て、ちょうど肩甲骨の内側を左右1本ずつ縦に背中の方へ走行し、肩甲挙筋と大、小の菱形筋の筋肉運動を支配しています。肩甲背神経は痛みを感じる知覚神経ではなく筋肉を動かす運動神経で直接痛みに関与はしていません。しかし上記した疾患は、4~5kgある重い...

神経根ブロック (ルートブロック)  

2010/03/04 記事

神経根ブロック(ルートブロックともいいます)は頚部、胸部、腰部いずれでも行われますが、最も多く、かつ一般的に行われているのは腰部神経根ブロックです。  腰部神経根ブロックは、腰椎の脊柱管外に出て下肢へ向う神経根(これらが、束になって大腿神経、坐骨神経になります)に、レントゲン透視下で、局所麻酔薬とステロイドを混合した液を注入することにより、その神経根の炎症を抑えて、痛みを取る方法で、うまくいくと、1回で劇的に下肢の神経痛がとれる可能性があるペインクリニックにとって非常に有用なブロックです。  適応は、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症、腰椎スベリ症(痛みの相談と治療で既述)などでおこる神経根痛(坐骨神経痛や大腿神経痛です)で、有効性は椎間板ヘルニアで60%、脊柱管狭窄症で40%ほどと言われています。  また、有効性は落ちますが、腰椎疾患以外にも腰神経に生じた帯状疱疹後神経痛や複合性...

ブロック注射で骨がぼろぼろになるってほんと? 

2010/03/01 記事

神経ブロック注射で骨がもろくになることは絶対にありません。なぜそのようなことが言われるようになったのと言いますと、今はあまり行われていませんが、過去主に整形外科で変形性膝関節症の患者さんの痛みと炎症をとるためにステロイド剤を膝関節に何回も注入していた時期があったのです。ヒアルロン酸関節注入がまだ普及する前の時です。ステロイドは骨を脆くする作用があります。それによりステロイドによる膝関節の骨破壊が生じ(ステロイド性膝関節症と言います)、むしろ膝の状態が悪化する患者さんがでることがありました。そのことと神経ブロック注射を混同されてそのようなことを言われるのです。もちろん神経ブロックでもステロイド剤を使用しますが、その使い方はそれぞれのペインクリニック医によって異なります。しかし必要最小限にとどめて、副作用のでないようにしている医師がほとんどだと思います。 ちなみに私はステロイド剤は使用す...

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