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【大分市・後頭部・頭痛】大分・後頭神経痛 後頭部(片側)頭痛(激痛) 

痛みの相談と治療

 当院は大分市でペインクリニックを行っています。後頭神経痛(頚椎症による第2または第3頚神経の痛みです)は、片側または両側の後頭部にビリビリするような激痛や電撃痛として感じます。耐えがたい痛みが多いです。耳介の後ろの盛り上がった骨(乳様突起)の1.5~2cm下(第2頚神経の出口です)を押えてビリッと痛みが再現されれば、第2頚神経痛の可能性が高いです。したがって頭痛は脳が原因ではなく、頭蓋骨を覆う頭の筋肉(頭部筋群)の中をとおる頚椎から出ている神経痛(第2または3頚神経痛)なのです。
 後頭神経は二つあり、後頭部の耳介に近い(外側)の神経が小後頭神経(第2,3頚神経より出ている)それより2.5cm程後ろ(中心より)の後頭部に大後頭神経(第2頚神経より出ている)があり、それぞれ後頭神経痛をおこします。
 また、第2、3頚神経は顔の知覚神経である三叉神経と通じており、それによって三叉神経を介して目の奥やこめかみが痛むことが同時によくおこります。
似た後頭部の痛みに慢性頭痛の7~8割をしめる緊張型頭痛(痛みの相談、頭痛に既述)があります。緊張型頭痛は精神的、肉体的ストレスや肩のこりや痛みなどが原因となって頭部筋群の筋肉の緊張と血流障害から起こる痛みです。痛みの性状は、後頭神経痛が左右どちらか一方の後頭部がビリビリする痛み、また時として電撃痛なのに対して、緊張型頭痛は左右両側の筋肉の痛みで、後頭部や頭全体に締め付けられるとか重石を乗せられた様な鈍い持続性の痛みです。また、緊張型頭痛の場合も眼の奥の痛みや疲れ目、こめかみの痛みなどを伴うことも多いです。
 後頭神経痛が続くと頚部の交感神経を刺激して、はきけ、めまい、耳鳴りなどの症状を生じることも稀ではありません。これをバレ・リュー症候群と言います。バレ・リュー症候群を伴えば重症の部類に入ります。
 後頭神経痛の治療は、神経痛なので痛みが強ければ消炎鎮痛薬はほとんど効きません。後頭神経ブロックや第2、3頚神経領域の深頚神経叢ブロックが有効です。さらに痛みが激烈な場合は頚部硬膜外ブロックを行うと10分もすれば激痛はとれてきます。目の奥の痛みやはきけも同時に消失します。