朝起きたときなどに、突然首が痛くて固まってしまった状態になったことを経験した方は多いと思います。原因は主に頚部の筋肉・筋膜の痛み（肉離れのようなものです）の場合や頚椎（７個あります）をつないでいる頚椎椎間関節の捻挫(トピックスで既述）によるものが主なものです。筋・筋膜性の痛みは比較的治りやすく、関節の捻挫の痛みの方が筋・筋膜性のものより痛みも強く治るのにも少し時間がかかることが多いです。
　治療はリハビリや鎮痛薬が効果があれば一番簡単なのですが、痛みが強い場合は早急には効かない場合が多いです。そのような場合は押さえて痛い場所にトリガーポイント注射、頚椎椎弓後枝内側枝神経ブロック、星状神経節ブロック、頚部硬膜外ブロック、頸椎椎間関節ブロック（ファセットブロック）など症状の強さと原因によって、最も適したブロックを行えば比較的速やかに治癒すると思います。重症の場合はレントゲン透視下による頚椎椎間関節ブロック（ファセットブロック）が最も効果があります。