【大分市・慢性腰痛】大分・以外と多い側彎症や骨粗鬆症による慢性腰痛 背部痛
2010/04/01
脊椎椎間関節とは頚椎から腰椎、仙椎まで、上下の脊椎骨を固定し、また脊椎が前後屈や回旋するために必要な関節です。ひとつの脊椎骨に左右2個あります。
その椎間関節が加齢、骨粗鬆症などによって段々と変形して関節のかみ合わせが悪くなり痛みを生じると脊椎間関節症とよび、頸椎、胸椎、腰椎周辺に急性痛、慢性痛を起こします。
頚椎椎間関節症は、首を前後左右に動かすと痛みが増強し、耳介の後ろの盛り上がった骨(乳様突起)くらいから頚部の下方にかけて、損傷した椎間関節の部位を押すと圧痛が感じられます。寝違え(痛みの相談に既述)で関節を捻挫した痛みも頚椎椎間関節症の急性痛に入ります。
胸椎椎間関節症は、胸背部に痛みを生じ、特に、体動、寝返り、せき、深呼吸などで痛みが増強します。また、胸椎には一対ずつ肋骨がついているため、肋骨に沿った肋間神経を刺激して、脇腹やみぞおちまで痛みが走る場合が多いです。
腰椎椎間関節症は腰を後ろにそらしたときに痛みが増強し、腰の損傷した椎間関節部に一致して圧迫すると痛み(圧痛)が生じます(腰の真ん中にさわる骨を棘突起といいますが、それより3~4cm外側です)。急性痛の場合はいわゆるギックリ腰の症状です。この場合は痛みは激烈で、歩けない程の痛みもめずらしくありません。慢性の腰椎椎間関節症は慢性腰痛として感じられ、立ちっぱなしや激しい労働などで痛みは増強します。
それぞれの痛みの治療は、関節の痛みなのでトリガーポイント注射などの筋肉痛に効くブロックは通常は効果はあまりありません。硬膜外ブロックは、2~3回行えば大きな効果が得られる場合が多いです。その他にそれぞれの損傷した関節に対して、レントゲン透視下の椎間関節ブロック(ファセットブロック)が非常に有効です。さらに脊髄神経の後枝内側枝の高周波熱凝固法も有効な治療法です。
また、ブロック治療に併せて、鎮痛薬としては消炎鎮痛薬(ロキソニン、ボルタレンなど)、アセトアミノフェン、弱オピオイド(トラムセット配合錠、トラマールOD錠)、サインバルタなどの効果が期待できます。これらを少量ずつ2剤程度を併せて服用すると特に有効な場合が多いです。
頚部、胸部、腰部の急性痛、慢性痛の原因としてこの椎間関節症は結構多いです。
« 【大分市】大分・肋間神経痛 わき腹~みぞおちの痛み 原因と治療法 | 【大分市・複合性局所疼痛症候群(CRPS)】大分・神経の傷による難治性神経痛 »
記事一覧
- 5月21日(火曜)は午前10時30分より診療開始 [2023/11/07]
- 【大分市・帯状疱疹】大分 帯状疱疹・帯状疱疹後神経痛 頑固な痛み [2020/09/26]
- 【大分市・腰・ヘルニア】大分 椎間板ヘルニア ブロック注射による治療 [2020/07/23]
- 【大分市・腰痛】 大分 急性腰痛 慢性腰痛 腰椎症 硬膜外ブロック注射の効果 [2020/06/22]
- 【大分市・五十肩】大分 五十肩(肩関節周囲炎)早期治療の重要性 [2020/05/21]
コメント