file_key_w.gifログイン 大きくする 標準 小さくする

【四肢血行障害、痛み】 レイノー病 バージャー病

痛みの相談と治療

レイノー病、バージャー病ともに四肢の血流障害が原因です。
 レイノー病は、ストレスや寒冷により四肢の指先の冷感を感じ、蒼白、チアノーゼ(紫色)になり、また同時にしびれや痛みが生じる場合があります。重症な場合、四肢の指先が血流不全により潰瘍を起こします。当然寒い冬季に症状が悪化し、夏季には軽くなります。
 レイノー病を起こす疾患としては、胸郭出口症候群(トピックス記述)、大動脈炎症候群、動脈硬化、閉塞性血管炎、振動病(ドリルなど使用する人の職業病)、膠原病などがあげられ、また喫煙がその症状を増悪します。
 治療法はとにかく四肢ゆび先を冷やさない様に、手袋、靴下、温水で温める。
薬物治療では血管を拡張させるプロスタグランディン製剤(リプル、ドルナー、プロサイリン等)や血小板凝集阻害薬(アンプラーグ、パナルジン、プレタール、プラビックス、アスピリン、エパデール等)を服用する。
 ペインクリニックでは上肢の場合は星状神経節ブロック、下肢の場合は腰部硬膜外ブロックやアルコールなどの神経破壊薬を使用した腰部交感神経節ブロックなどが適応となります。

 バージャー病は主に下肢の動脈閉塞を生じて、四肢(特に下肢に初発する)の冷感、しびれ、チアノーゼ(紫色)、痛み、間欠性跛行(歩くと段々症状が悪化する)、さらに進行すると潰瘍、壊死を生じます。レイノー病より一般に重症です。これには喫煙が大きく関与しており、禁煙だけで症状が落ち着く場合も多いです。従って発症するのは喫煙する男性が圧倒的に多く、好発年齢は30~40代です。
 治療法は保存的に患部を刺激しないことが大切です。禁煙はもちろんです。内服治療としてはレイノー病と同じく、プロスタグランディン製剤(各薬剤は既述)、血小板凝集阻害薬(各薬剤は既述)の内服、
 ペインクリニック的には下肢の痛みが強い場合には硬膜外ブロック(チュービングによる持続ブロックが一般的)、さらに下肢動脈を拡張する腰部交感神経節ブロックが適応です。それらでも病状が進行するならば、下肢動脈の血行再建バイパス手術も考慮します。また壊死が進行してミイラ化の状態になれば足指の切断手術も選択しなければなりません。